Tongue Pressure × Oral Hypofunction

口腔機能低下症こうくうきのうていかしょう舌圧ぜつあつは深く関係する

「舌圧」と「口腔機能低下症」は、歯科や老年医学の分野で重要視されているキーワードです。特に舌圧の低下は、口腔機能低下症を診断する際の7つの評価項目の1つとして明確に定義されています。
ここでは、評価項目・なぜ問題か・今からできる対策を整理して解説します。

1. 診断における「舌圧」:7つの評価項目

口腔機能低下症の評価項目と舌圧

口腔機能低下症(Oral Hypofunction)は、単に「噛めない」だけでなく、口周りの複合的な機能が落ちている状態を指します。
一般的には7項目のうち3項目以上が該当すると診断の対象となります。

口腔機能低下症:7つの評価項目

  1. 口腔衛生状態不良(口の中の汚れ)
  2. 口腔乾燥(ドライマウス)
  3. 咬合力低下(噛む力の弱まり)
  4. 舌口唇運動機能低下(舌や唇の動きの滑らかさ)
  5. 低舌圧(舌が上あごを押し上げる力の弱まり)
  6. 咀嚼機能低下(食べ物を噛み砕く力)
  7. 嚥下機能低下(飲み込む力の弱まり)

目安: 舌圧計での測定値が 30kPa(キロパスカル)未満 の場合、「低舌圧」とみなされる基準値として用いられます。

補足: 実際の診断・評価は医療機関の基準や検査方法により異なることがあります。気になる場合は歯科医院で相談してください。

2. なぜ「舌圧」が低下すると問題なのか

舌圧低下が引き起こす連鎖

舌圧は、口の機能の「エンジン」のような役割を果たします。
ここが弱まると、ドミノ倒しのように他のトラブルへ波及しやすくなります。

「噛む」から「飲み込む」への連携が崩れる

食べ物を喉へ送り込むのは舌の重要な役割です。
舌圧が低いと、食べ物をひとまとめ(食塊形成)にしにくくなり、バラバラのまま飲み込んで誤嚥の原因になることがあります。

口の中の機能が連鎖的に弱まりやすい

舌が十分に働きにくくなると、唇・頬・咀嚼・嚥下など、口周りの複数機能が影響を受けやすくなります。
その結果、「食べづらさ」「飲み込みづらさ」が目立ってくることがあります。

身体全体への波及(関連が指摘される領域)

いびきや睡眠時無呼吸症候群

舌圧の低下は、いびきや睡眠時無呼吸症候群だけでなく、逆流性食道炎、さらには認知機能などの領域でも 関連が指摘されることがあります。
まずは「口の土台」を整える視点として、舌圧に注目する意義があります。

見た目の変化(フェイスライン)

フェイスライン

舌の筋肉(舌筋)は、喉や表情筋とも連動しています。
舌圧の低下は、フェイスラインのゆるみ・たるみ印象に関わる可能性があるため、 美容面の“土台”として捉えることもできます。

3. 予防と対策:今からできること

口腔機能低下症の予防と対策

口腔機能低下症は「病気」の一歩手前の状態(フレイル)として捉えられ、 適切なトレーニングや習慣改善で回復が期待できる領域です。
できることから少しずつ始めるのがポイントです。

舌圧測定の活用

舌圧測定の活用

歯科医院で定期的にkPa値を測ることで、自分の筋力を数値で把握できます。
「今どのくらいか」を知ると、改善の目標が立てやすくなります。

トレーニング(負荷をかけて鍛える)

フェイスラインボトル

「フェイスラインボトル」など、負荷をかけたトレーニングは、単なる体操よりも効率的に舌筋を鍛えやすい方法です。
継続して“舌が上あごに収まりやすい状態”を目指します。

日々の意識(噛む回数・体操)

あいうべ体操

食事の際に「一口につき30回以上噛む」ことを意識したり、「あいうべ体操」を習慣化することも有効です。
できる範囲で、毎日のルーティンに組み込むのがコツです。

受診の目安

受診の目安

食べづらさ・飲み込みづらさ・むせやすさなどが続く場合は、自己判断せず歯科医院で相談してください。
早めに現状把握することで、対策が取りやすくなります。

ポイント: 「測る → 知る → 鍛える → 続ける」の流れが、口腔機能の維持には有効です。

舌圧やトレーニングに関するご質問・ご相談は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
継続しやすい方法や日常での取り入れ方もご案内します。

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